ゆびさきと恋々のあらすじと魅力!ときめきも感動もある作品(ネタバレ注意!)
『ゆびさきと恋々』は、講談社のデザートにて連載中のコミックです。作者の森下suuは、原作担当と作画担当の二人の漫画家からなるユニット。
これまでは「日々蝶々」「ショートケーキケーキ」など、いくつかの大作を作り出してきました。今回はそんな森下suuの新作『ゆびさきと恋々』のあらすじや魅力について、詳しくご紹介していきましょう。
このコミックのあらすじについて
女子大生・雪(ゆき)は、ある日外国人に場所についての質問をされ、とても戸惑ってしまいます。偶然そこに居合わせた、同じ大学に通う先輩・逸臣(いつおみ)さんに助けてもらい、雪は感謝します。
彼女は耳が聞こえないのですが、言ったことがわかるように口の動きに気を遣ったり、優しく頭を撫でてからその場を去ったりした逸臣さん。
逸臣さんは、雪の友人と同じサークルに所属しているため、その友人であるりんちゃんに話を聞いてみることにしました。
りんちゃんは、逸臣さんのことをよく知っており、丁度海外から帰ってきた頃だと教えてくれるのです。この後、逸臣さんがアルバイトをしているカフェバーに行き、普段と違う一面を知ることになります。
ゆびさきと恋々の1巻では、二人の主人公は偶然の出会いを果たし、今後はヒーローのアルバイト先や大学などで絆を深めていくのです。
魅力満載の登場人物
ゆびさきと恋々は、登場人物も大きな魅力になっています。まずヒロインの雪は、耳が聞こえないところはひとつの特徴ではありますが、恋愛をしたい思いは他の漫画のヒロインと変わりありません。
ふんわりとした髪質と丸い瞳がとても可愛らしく、読者からも好感を持たれやすい主人公です。そして逸臣さんは、雪より少し年上ということもあり、いつも冷静に対応してくれる頼もしいヒーロー。
銀髪なのですが軽い雰囲気でなく、寧ろシャープな印象があるといえるでしょう。思わず憧れてしまうような、大人の男性というイメージです。
そして雪の友人・りんちゃんも、雪にライバル意識を持つようなタイプでなく、友人の恋を心から応援してあげられる優しい女性。
逸臣さんのアルバイト先の店長のことが好きで、話すたびに緊張してしまいながらも、勇気を振り絞っています。
ゆびさきと恋々にはどんな要素があるの?
ゆびさきと恋々には、手話を通して二人が親しくなっていく様子も描かれており、読んでいて学べるところも色々とある作品です。
優しさと強さを同時に培うのは難しいですが、自分と異なる境遇の人に対しても、分け隔てなく自然に接することが大切だと教えてもらえる内容でもあります。
またよくある少女漫画のヒーローは目が大きく、女子とほとんど変わらないくらいの体型。ですがゆびさきと恋々に登場する、逸臣さん含む男子のキャラクターは、切れ長の瞳とがっしりとした体つきがカッコいいと話題になっています。
そして全く問題なく恋愛を楽しめているカップルとは違い、お互いに配慮しなければならない部分も多いのが、雪と逸臣さんの二人。
このためどちらかが辛い気持ちになることなく、スムーズに親交を深めていってほしいという、読者の切実な願望もたくさん聞かれています。
この漫画に興味を持ちやすい人の特徴
ゆびさきと恋々の作者である森下suuは、かなり人気があります。講談社や集英社などで、数々の傑作を生み出している漫画家です。
今までの作風としては、ヒーローと出会ったことによってヒロインの人生に変化がつく、もともと奥手な主人公に読者たちが共感するなど。
森下suuの前作が好きで読んだ経験があったり、デザートに連載されている漫画に興味を持っていたりする人は、ゆびさきと恋々にもはまりやすいでしょう。
また言葉を交わして絆を深めるのもよいけれど、手話やカップルならではのスキンシップでコミュニケーションをとるのも素敵だと思う人は、ゆびさきと恋々に興味を持ちやすいもの。
言葉での会話をすることがないからこそ、逸臣くんからの行動にドキドキしてしまう雪が、とても可愛らしいのです。
今後の展開を予想!
ヒーローの逸臣くんは、しっかり者の雰囲気が漂うキャラクターですが、今のところは掴みどころがないという意見も。
しかし自分の感情をあまりオープンにしない性格が、耳の聞こえない雪に優しくできる理由になっているのかもしれません。
そして今後、雪への気持ちも明らかになっていき、積極的な行動に出る場面も出てきそうですね。また現在のところ、あまり多くのキャラクターが出てきていないため、これから新しく登場するキャラクターが存在するはずです。
雪に想いを寄せる男子のキャラクターか、あるいは逸臣さんに対して粘り強くアプローチを続け、雪のライバルとなる女子か。
ゆびさきと恋々は、読んでいてときめく場面も感動することもある少女漫画なので、キュンとする読者が多いと言えるでしょう。
現時点での既刊は1巻のみですが、これからどのような急展開になるのか、とても興味深いところです。