オードリーのネタは漫才革命だった!運命を変えた大恩人の大物芸人とは

オードリーのネタは漫才革命だった!運命を変えた大恩人の大物芸人とは

オードリーのネタはズレ漫才が特徴で、漫才革命とも言われています。若い世代のお笑い第7世代のエイトブリッジや、ぺこぱなどにも影響を与えています。

結成20年のオードリー。コンビとしてだけでなく若林と春日、それぞれもピンでも活躍を広げています。現在の活躍に至るまで、長い苦難の時代がありました。

お笑いコンビ「オードリー」について、紐解いてみましょう。



オードリー結成

若林正恭と春日俊彰、二人の出会いは中学2年生の時でした。同じクラスになり、席が前後で仲が良くなります。中高一貫の日本大学第二中学・高校で、高校生になると二人ともアメリカンフットボール部に入部。

別の大学に進学しますが、子供の頃から芸人になりたかった若林は、春日を誘って在学中の2000年にコンビを結成し、ケイダッシュステージに所属しました。

事務所での最初のライブでコンビ名を決める必要があり、春日がその場で思いついた「ナイスミドル」に。若林がボケ担当で春日がツッコミ担当、現在とは逆でした。

2005年に改名し「オードリー」に。オードリー・ヘプバーンのように、コンビ名だけでも華があるものにしたいという社長の提案です。

寿司屋で提案されたため「うにいくら」などが候補に挙がったそうです。若林正恭(わかばやしまさやす)は、1978年9月20日生まれの41歳、東京都中央区出身。東洋大学文学部第2部卒。ネタ作り担当。

春日俊彰(かすがとしあき)は、1979年2月9日生まれの41歳、埼玉県所沢市出身。日本大学商学部卒。ピンクのベストがトレードマークです。

公式サイト:http://www.kdashstage.jp/profile/archives/39

 

長い苦難の生活

2000年の結成以来、苦難の時代が2005年の改名後も続きます。格安家賃の風呂なしアパートに住み、アルバイトの収入で何とか暮らしていました。

春日のむつみ荘での倹約生活エピソードは伝説になっています。ブレイク後も結婚するまで、むつみ荘に住み続け倹約していました。

若林が同級生の誕生パーティーに誘われて行った時、華やかな会場でブランド品のプレゼントを渡す着飾った友人たちの姿。コーヒーショップのタンブラーをなけなしのお金でプレゼントしたものの引かれてしまい、絶望感でオードリー解散を考えるほどでした。

 

漫才革命を発見

2006年の頃に、若林がオードリーのライブ映像を見ていて新たな発見をします。若林のボケに対して、春日が間違ったツッコミをするところで笑いが起きていました。

常識からズレている春日の返しに若林がツッコミを入れる、ズレ漫才のきっかけを見つけたのです。発見した若林は、「きっと売れる、漫才革命」と電気が走ったような衝撃がありました。

しかし、すぐには売れる兆しはありませんでした。新しい漫才の形に観客も馴染めず、ネタもまだ完成度が低く粗かったのです。

 

恩人との出会い

オードリーのネタは漫才革命だった!運命を変えた大恩人の大物芸人とは2006年10月に渋谷のライブハウスLa.mama(ラ・ママ)の若手芸人のオーディションに参加します。ウッチャンナンチャンなど有名芸人を生んだ登竜門でもあり、厳しい競争のオーディション。主催者の渡辺正行(コント赤信号)に、才能を認めてもらえたのです。

ライブに出演でき、笑いのアドバイスを丁寧にしてくれました。トイ・ストーリーのバズ・ライトイヤーのような春日のキャラを立たせるアドバイス、ツッコミが激し過ぎるとお客さんが引くので、本当はコンビ仲がいいフレーズを入れた方がいいなどのアドバイスです。

「M-1で決勝に出られる漫才」と評価して、太鼓判を押してくれました。この方向性で間違いがないという自信を与えて、運命を変えてくれた恩人です。

若林は、大物芸人から掛けられた言葉やアドバイスに感激し、帰りに原付バイクを運転しながら涙が止まりませんでした。

 

ブレイクのきっかけ

2008年元日、若手のネタ披露番組「ぐるナイ番外 おもしろ荘へいらっしゃい! レア芸人だけで生放送 祭りだオッパッピー!」(日本テレビ系)に出演し、地上波テレビで初めて漫才を披露します。

ナインティナインに面白いと評価され、テレビ出演の機会も増え始めました。2008年12月には漫才日本一を決める「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)で、敗者復活として決勝の舞台に立ちます。決勝のファーストラウンドを1位で通過。最終決戦ではNON STYLEに敗れ準優勝でした。この時の審査員として、恩人の渡辺正行もいたのです。

「M-1で決勝に出られる漫才」と評価して自信をつけてくれた恩人に、その晴れ舞台で恩返しができたという感動的なエピソードですね。惜しくも準優勝でしたが、一気にオードリーはブレイクをしていきます。

 

売れっ子芸人オードリー

2009年からテレビ出演が増え、2010年から10年間常にテレビ番組の出演本数で、上位にランクインし続けています。ラジオのパーソナリティーとしても人気です。

2019年3月には「オードリーのオールナイトニッポン10周年全国ツアーin日本武道」も開催しました。春日の不器用で体力を前面に出したキャラと、若林の器用で頭の切れとしゃべりの展開と状況判断の良さは、とても対照的で魅力があります。

ピンの仕事も増えていて、特にMCとしても多く出演する若林の活躍には、目を見張るものがあります。二人とも2019年に結婚し、今後ますます活躍していくことでしょう。



関連記事一覧