アフリカンブルーバジルの育て方・食用と鑑賞どちらも楽しめるマルチな魅力
アフリカンブルーバジルというハーブは、あまり聞き慣れない品種かもしれません。とても綺麗な色の花が咲き、しかも香りのよいハーブとして食用にもなるのです。
近年さまざまなハーブ栽培の人気が高く、お料理のレパートリーが増えたという人もいるでしょう。そこで今回は、ハーブファンに注目されているアフリカンブルーバジルの育て方について、詳しくご解説していきますね。
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アフリカンブルーバジルとは?
アフリカンブルーバジルは、ダークオパールバジルとカムファーバジルの高雑種です。多年草のバジルの一種で、自分で種子ができず、挿し木で繁殖する特徴があります。
一般的なバジルと同じく、葉っぱは独特のバジルの香りが強く、形や色もスイートバジルと似ています。若干葉の色がダークグリーンに近く、ブルーに近い紫色のような風合いもあることが魅力。
たっぷりと太陽の光を浴びて元気に成長し、パープルの素敵な花穂が人目を集めます。切り花としても使われることもありますので、観賞用に栽培する人も多いのです。
アフリカンブルーバジルは、他のバジルよりも寒さに強いため、暖かいエリアなら冬を越すことも可能。秋になり気温が低くなると、さらにパープルカラーが濃くなり、紅葉の黄金カラーに素敵な色をプラスしてくれます。
育て方の最初のステップついて
アフリカンブルーバジルの育て方は、苗から育てるのが一般的です。苗はホームセンターで春先になると販売されていますが、アフリカンブルーバジルは扱っていない店舗もありますので、ハーブ専門や大型のガーデニングショップがオススメです。
苗を選ぶ際は、茎が太くて色がよいものにしてくださいね。バジルは基本的に寒さに弱いため、地植えする場合は5月に入ってから苗を購入したほうが元気に育ちます。
アフリカンブルーバジルは種をつけないため、種を買うことは難しいので苗を入手しましょう。
日当たりのよい場所で栽培
アフリカンブルーバジルはお日様が大好きなので、栽培は日当たりのよい場所を選んでください。また風通しもよいところで管理したほうが、たくさん葉っぱをつけて綺麗に開花します。
種から始めた苗を地植えする場合は、5月くらいに定植するとよいでしょう。保水力の高い土を好み、培養土か腐葉土を混ぜておくと元気に成長します。
成長期になる夏は、ハーブ用の肥料を商品の説明にしたがってあげてください。基本的には水やりがお手入れのメインになりますので、土の表面が乾燥したらたっぷり水をあげてくださいね。
摘心と剪定について
バジルは暑い地域で生まれた植物なので、夏の発育が旺盛でどんどん葉っぱをつけていきます。アフリカンブルーバジルは食用にもなりますが、綺麗なパープルの花を観賞するなら、適度に摘心することをオススメします。
摘心は草丈が20cmくらいになったら、下から3段目辺りを清潔なハサミでカット。その部分から、新しい枝が伸び始めます。また食用にする場合は、花がついてしまうと葉が固くなりますので、美味しくするためにも摘心しておくとバジルの味も落ちず安心。
サラダやパスタに入れるなど、工夫してアレンジしてみてくださいね。花が咲くのは7月中旬以降なので、開花する前に切り戻し剪定しておきましょう。
剪定は全体的に葉っぱを1/3~半分程度に切り戻し、採取した葉っぱは乾燥させて保存するか、料理ですぐにお使いください。蒸れやすい時期は切り戻し剪定しておくと、元気に育つといえるでしょう。
名前は「ブルー」とついていますが、花はパープル系で赤しそのような色。グリーンとパープルのコントラストが綺麗なので、庭のアクセントにしたい場合はどんどん摘心して、ボリュームを増やしていってくださいね。
鉢植え管理の注意点について
バジルを室内で栽培する人も、最近増えていますよね。アフリカンブルーバジルは寒さに強いので、霜にあてなければ越冬はできるはずですが、マンションの日当たりのよいベランダなどが栽培に適している場所です。
鉢植えする場合に注意したいのは、まず植えつけした後のお手入れについて。お店で購入した苗を鉢やプランターに入れたら、4~5日は直射日光を避けて管理してください。
毎朝水やりをして落ち着いたら、日当たりのよい場所に移すこと。もし受け皿を使っている場合は、水が常に溜まっていると根腐れの原因になりますので、適度なタイミングでチェックしておきましょう。
また開花したら水やりする際に、花に直接水をかけないこと。花に水がかかると寿命が短くなったり、色が悪くなったりするリスクがあります。
アフリカンブルーバジルは、色が観賞する際の魅力にもなりますので、開花したら水は根元を中心にあげましょう。
まとめ
バジルの中でもレアな品種のアフリカンブルーバジル。見つけるのが大変かもしれませんが、もし入手できたらぜひ栽培にチャレンジしてくださいね。
バジルを使った料理は色々とありますので、すでにスイートバジルの栽培経験がある人なら、観賞用のバジルも楽しく育てられるでしょう。