トマトを丸ごと埋めると発芽するって本当?トマト栽培の裏技について

トマトを丸ごと埋めると発芽するって本当?トマト栽培の裏技について

トマトを丸ごと埋めて栽培すると、最終的にトマトが収穫できるという話は本当なのでしょうか。ガーデニングのビギナーにオススメの野菜といえばトマトが定番。

とはいえ丸ごと埋めるという発想は、意外性もありとても気になりますよね。そこで今回は、トマトを丸ごと埋めて栽培するテクニックについて徹底検証しましょう。



トマトを丸ごと埋めると発芽する!

結果から先にお伝えすると、トマトを丸ごと埋めると発芽します。そのまま放置してもトマトの実がなるかどうかは運次第なのですが、トマト栽培の簡単なスターターといえるテクニックのひとつです。

トマト栽培の一般的な方法は、ホームセンターで春先に苗を買って始めるのが定番。もちろん種を購入して育てることもできますが、発芽して育苗する手間を考えると、失敗を避けてトマトを栽培するなら苗を購入する方法がオススメです。

トマトを畑で栽培すると、たくさん実がついた場合、鳥につつかれて実が落ちてしまうことがあります。また収穫せずに残った実が土に落ちて、次のシーズンにこぼれた種から発芽することはよくあるのです。

この仕組みを考えると、トマトを丸ごと埋めて発芽させるセオリーは正しいといえるでしょう。

 

丸ごと埋めて発芽させる手順

トマトを丸ごと埋めると発芽するって本当?トマト栽培の裏技についてトマトを丸ごと埋めて発芽させる方法はいくつかありますが、あまり手間をかけずに様子を見たい人、庭があり地植えできる人は、早速スーパーで売っているトマトを入手してください。

トマトは年間通して購入できる野菜。本来は3月下旬から5月初めに発芽させ、夏に収穫する野菜ですが、11月~3月くらいの間に埋めることもできます。

スーパーで売っているトマトはなんでもよいので、まずは水でよく洗っておきましょう。埋めるトマトは硬いものよりも、若干熟しているほうがオススメ。

そのまま埋めないで、まずは手で皮が裂けるくらいまでつぶしておきましょう。つぶれたトマトは何もせず、そのままの土中へ。

トマトを埋めたら、土を3cm高く盛り上げておきましょう。果実が土の中で分解されるとへこみますので、そのままでは水が溜まってしまいます。

また浅く埋めると鳥に食べられる可能性があるため、しっかりと土でカバーしておきます。

 

発芽するのはいつ頃?

トマトは厳しい環境でも育ちやすい野菜ですが、もともとは南米産なので寒さに弱いところがあります。季節的には、埋めるのはやはり3月くらいがオススメですが、寒冷地でなければ発芽する可能性はあるでしょう。

埋めたトマトは、春先になって土中の温度が徐々に上がり、12~18度になると発芽します。早く発芽したものは気温が低く、育たない場合もあるので注意しましょう。

たくさん発芽したら、その中でも丈夫なものだけを残して間引きしてください。本葉が2~4枚ほどになったら間引きのタイミング。

地植えした場合は、発芽まで水やりなども一切不要なので、完全に放置して自然にお任せしてくださいね。発芽後からはお手入れが必要。

ただ丸ごと埋めて発芽させる場合、育つのは4月後半になりますので、お店で苗を買って栽培するよりも成長が若干遅れるかもしれません。

 

プランターでミニトマトを丸ごと埋めてみよう!

トマトを丸ごと埋めると発芽するって本当?トマト栽培の裏技についてトマトは根がまっすぐ下に伸びていくため、プランターで育てる場合は深めの入れ物が必要です。大玉トマトだとしっかり根が張らず、実が大きくならないこともあります。

プランター栽培に挑戦する場合は、ミニトマトがオススメ。育て方は、まずスーパーで売っているパック入りのミニトマトを用意して、プランターには野菜専用の土を入れておきます。

発芽させるのは3月下旬くらいがよいでしょう。ミニトマトは4等分にカットして、1cm前後の穴を掘りトマトを埋めてください。

トマトは発芽に温度が必要なので、まずは室内でスタート。温かい場所で土の表面が乾燥しないよう、濡れた新聞紙をかぶせておくことがコツです。

表面が乾燥したら、スプレーで水やりしましょう。上手くいけば1週間くらいで、小さな芽がいくつも出てきます。

 

発芽後のお手入れ方法

地植えとプランター、どちらの場合も発芽して間引きしたら、できるだけ日当たりのよい場所で栽培することがコツです。トマトは乾燥に強く、水をあげすぎると甘くならないことや、茎に栄養が行ってしまい実がたくさんつかない症状も起こります。

夏場は土の表面が乾燥してもすぐに水やりをせず、土に指を差し込んで乾いているか確認してから水やりしましょう。プランターの場合は地植えよりも乾燥しやすいので、こまめに確認すること。

育ち始めたら支柱を立てて、しっかりと固定してください。トマトを丸ごと埋めて収穫できる確率を高めるには、栽培する環境選びがとても大切。

また発芽させるトマトも、健康で色のよいものを使ったり、オーガニックトマトを使ったりして少しこだわってみるとよいかもしれません。

 

まとめ

トマトを丸ごと埋める栽培方法は、ちょっとした実験のようで楽しいかもしれません。必要な肥料やりや害虫対策なども行えば、美味しいトマトの収穫はできるはずなので、トマトのシーズンがやってきたらぜひチャレンジしてみてくださいね。



関連記事一覧