エシカル消費とは?なぜ今注目されているのかその理由に迫る!
エシカル消費という言葉を、聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。自分とはあまり関係ないように思い、深く調べていない場合もあるかもしれません。
ところが現在において、エシカル消費は注目されているのです。今回はエシカル消費とは何なのか、そして注目されている理由についても深く迫っていきましょう。
エシカルという言葉について
エシカルという言葉はethicalと書きます。これについては日本語に直訳してみると「倫理的な」もしくは「道徳上の」との意味を持つ形容詞になるでしょう。
倫理的と聞くと、とても硬いイメージがありますよね。でも簡単に言うと「人間の良心に従った行動をしてみよう」という意味になるのです。
エシカルと似た言葉については、例えば「エコ」や「ロハス」でしょう。こちらについては、よく聞いていて知っている人は多いはずです。
エコは環境に良い選択をすること、そしてロハスは健康や環境を意識した生活をするというものです。
これに対してエシカルは、人や地球環境や社会を大切にしようとする考え方や行動を言うのです。
このように考えるとエコとロハスとエシカルは似ている、そしてエシカルの中にエコやロハスは含まれていることになるでしょう。
エコやロハスの考え方よりも視野を広く持ったもの、これがエシカルと言えるのです。
エシカル消費について
エシカルの後ろに消費という言葉が付くと、行動面での代表になるでしょう。物を購入して使う、そして食事をするなどの消費について、普段から何気なくしている人は多いですよね。
これはどのような人であっても、地位が高い立場だとしても欠かせないとても必要な行為なのです。
現在では海外からも商品やサービスを選べるようになり、とても便利に生活ができるようになりました。
でも一方では供給についてはどのようにされているのか、そして製品についてもどのように作られているのかが、消費者からは見えにくくなってしまったのです。
見えないということは、どのような流れで自分たちの手元に入ってきているのかが分かっていないことにつながるでしょう。
自分の手元に入るまでに、様々な道を経由してきているものについても、あまり気にしなくなっているのです。
「お金を出せば買えるのだからいいのでは」と思う人が、増えている状態でもあるでしょう。
エシカル消費というのは、この見えにくくなった部分を見えるように努力をして、地球環境や社会に気を配った商品やサービスを選ぶことにより、消費者が課題解決を考えた消費活動を行うことなのです。
この課題については、本当は山積みであっても消費者からは見えていないのです。実際に見えているとしたら、食品などに関連した企業に勤めている人でしょう。
ところが実際に自分に関連した商品であっても、部署によっては見えていないケースも多くあるのです。
途上国の生産現場の現状について
何げなく当然のように手に入る商品。これを購入したとしても、この裏にある情報については、受け取っていない可能性が高いでしょう。
知りたいと思うことが、とても大切なのです。商品については、手に入ればいいと思う人はとても多いでしょう。
例えばある商品が出来上がる裏側では、人や環境を犠牲にするような問題が起きていると考えると「そういうこともあるかもしれない」と思えてきますよね。
買うことにより、このような問題に加担している可能性もあるのです。例えば毎日着る洋服については、コットンが使用されている場合もありますよね。
そしてコーヒーや紅茶、チョコレートの原料であるカカオなどは途上国で作られている場合が多いのです。
生産されることにより、深刻な問題が潜んでいる可能性もあると理解をしておきましょう。安い商品の裏には、弱い立場にある途上国の生産者の犠牲があると考えると遠い世界の問題ではないと思えてくるはずです。
何をしていけばいい?
ではこのような環境の中、何をしていけばよいのでしょうか。エシカル消費の推進として、消費者である私たちにはできることがあるのです。
見えないものを見えないままにしておくのではなく、見ようとする努力をしていくこと。ここには、想像力も関係してくるでしょう。
全てのものをエシカルに切り替えることはできなくても、普段お金をかけているものから選択をしていく方法もあるでしょう。
フェアトレードやオーガニックコットンなど、普段は取り入れなかったものに目を向けるようにするだけでも、日々が変わってくることが想定できます。
まとめ
エシカル消費について学んでみようと思うことが、まずは必要と言えるでしょう。自分の生活の中に「エシカル消費とは」という言葉を意識しながら日々を過ごすだけで、変わってくるものもあるはずです。
一人一人のできる行動は少なく、小さいものかもしれません。でも一人でも多くの人が意識をしていくと、世界を変えることができるようになる可能性もあるのです。
こう考えると、日々の生活を見つめ直すきっかけになるかもしれません。