尾崎世界観の小説は芥川賞候補作!ミュージシャンと小説家の顔

尾崎世界観の小説は芥川賞候補作!ミュージシャンと小説家の顔

尾崎世界観の小説が、芥川賞候補にノミネートされたことが大きな話題になりました。人気ミュージシャンとして活躍しながら、小説家としての才能も発揮しています。

TBS系列の番組「情熱大陸」に、2021年3月7日の放送で取り上げられた話題の人物、尾崎世界観について紐解いてみましょう。



ミュージシャンとして

尾崎世界観は、1984年11月9日生まれ、東京都葛飾区の出身です。「クリープハイプ」というロックバンドの中心的人物といえるでしょう。

作詞と作曲を手掛け、ボーカルとギターを担当するミュージシャンとして活躍しています。2001年、高校2年生の頃からバンドを始め、3人でクリープハイプを結成します。

下積み時代が続き、2008年に初期メンバーが辞め、2009年に現在の4人組バンドになりました。2012年4月に27歳でメジャーデビューを果たします。

メンバーは変わってもクリープハイプとして10年以上、地道に積み上げてきたものが実りました。ハイトーンボイスが特徴で、歌詞もファンの心をとらえ、名前の如く世界観がとても魅力的です。

名前の由来は?

尾崎世界観という名前がとても印象深いですよね。「世界観」という名前は、一度聞いたら記憶に残るだけでなく、力強いパワーも感じられます。

世界観は本名ではなく、20歳の頃から名乗っている芸名です。「世界観が良い」という評価の言葉を安易に言われたくないと考えて、名前にすると言われ難くなるだろうと、世界観を名前にしてしまいました。

独特な発想や着眼点からくる表現は、歌詞や文筆の才能につながっているのでしょう。

 

小説家として

子供の頃から本が好きで、高校卒業後、製本会社に勤めた経験がありました。自身が執筆した小説「母影(おもかげ)」が、当時お世話になった製本会社で製作されています。

2021年3月7日放送の「情熱大陸」で、自身の本が出来上がっていく過程を見て、完成した本の山を抱きしめる姿がありました。当時の上司など、製本会社関係者や尾崎世界観本人も、感慨深い心境だったことでしょう。「母影」は2021年1月29日に発売開始されています。

2016年に「祐介」で小説家デビューをします。自身の本名がタイトルの半自伝的小説でした。その後も1年に1冊ほどのペースで執筆をしています。

 

芥川賞候補作

第164回芥川賞の候補作に「母影」が選出され、注目を集めました。惜しくも受賞はできませんでしたが、候補に挙がったことが快挙と言える凄いことなのです。

ミュージシャンとして、小説家として、表現をする才能が素晴らしく、とても魅力的です。歌詞もじっくり味わいたいと、小説をきっかけに曲を聞いてみようという人も増えるでしょう。



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