あの夢をなぞっての歌詞の意味と魅力とは
あの夢をなぞっては、音楽ユニットのYOASOBIの2作目の配信シングルです。小説を音楽にするユニットの「YOASOBI」。
この曲はどのような歌詞の意味があるのでしょうか。そして魅力についても、詳しくお伝えしていきましょう。
小説の内容
いしき蒼太の小説「夢のしずくと星の花」を原作として、あの夢をなぞっては作詞作曲されました。
YOASOBIは株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントが運営している小説・イラスト投稿サイト「monogatary.com」から誕生した小説を、音楽や映像にて表現する新生ユニットなのです。
ストーリーとしては、夢の中で同じクラスの少年に告白されると知った少女。その少年の2人がメインとなり、花火大会での恋愛物語が綴られています。
この物語は、「ソニーミュージック賞」で大賞作品のひとつに輝いた物語。揺れ動く思春期の胸の内が描かれているのです。
純粋でドラマチックな曲と、ストレートな歌詞がとても印象的。聴く人の心にしっかりと伝わってくる曲に、仕上がっているのです。
映像について
MVのクリエイターは「頃之介古論」。キャラクターの表情や花火の演出など、とても細やかに仕上がっているので、曲との融合を感じながら観ることができるのではないでしょうか。
そしてクリエイターとして、どのように曲を表現するのかはとても難しいことのように感じます。
でもここで美しく溶け合うことができたのなら、この楽曲は更に素晴らしいものになるのでしょう。とても綺麗な映像なので、観ていて引き込まれていくものです。
歌詞の意味について
ドラマチックなピアノが印象的な曲です。夜の空、そしてこれを綺麗に飾るのは花火でしょう。街をまるで包み込むように感じるのです。
音の無い二人だけの世界。ここで聞こえた言葉は、愛を感じるものでした。夢で見えた未来、これは夏の夜に二人で一緒にいられるという大切な時間なのです。
夢は所詮夢でしかない、本当にそうなのでしょうか。夢は何かを私たちに伝えてくれるサインかもしれません。
夢が心から離れなかった時もあるでしょう。最後の花火が昇って消えた後、これを合図に現実の世界に戻ってしまうかのように。
でも現実を見ても、受け入れられない自分がいるのです。またいつもの朝、そしていつもの二人の関係。
これを変えたい思いがあるのでしょう。変えたいのに変わらないと感じると、目をそらしたくなってしまうのです。
どうしても忘れることができない、夢の中の大切な人からの言葉。これが今も心の中に響き続けているのです。
夢?それとも現実に?
どうすれば、夢だったと諦めることができるのでしょうか。夜を抜けて夢に向かい辿り着きたい思いがあるのです。
そこにはきっと未来があるから。でもこれはできることなの?と少し不安になる自分もいるのでしょう。
でも今を抜ければ、きっと明日の先に辿り着くはずだと信じたい思いもあるのです。二人だけの場所が変わっていないと、願わずにいられないのでしょう。
変わらずにいられるのなら、大切な君からの言葉を未来で聞けるはずだから。誰も知らない、二人しか知ることのない夜。これが今までに、ずっと待っていた世界と重なるのです。
夏の空には、未来と今が繋がるかのように花火を見ることができます。あの夢をなぞる瞬間がやってきたのです。
ずっと信じて待っていた瞬間なのでしょう。花火を見上げた横顔に光を感じるのです。おそらく二人の顔に光が輝いているのでしょう。花火に包み込まれた二人の時間。
二人の未来が今やっと重なるのです。夢は儚いもののように感じるので、信じても意味がなにように思う時も。
でも今に繋がっているものも、きっとあるのです。これを信じる気持ちも、忘れたくない思いなのでしょう。
二人で見るからこそ、花火は特別なものになるのです。MVの花火もとても綺麗で、見ていると本当に花火を見ているような気持ちになれるでしょう。
夢なら覚めないでと思う時
夢をみても、覚めないでほしいと思う時がありますよね。もしくは夢をみたけれど、朝起きたら覚えていない場合も。
とても幸せな夢だった記憶だけが残り、夢の内容を忘れている自分がいるのです。これについては夢の中で辛さを軽減させる、何かの作用が起きているのかもしれません。
このままではいなくてもいい、もっと気持ちを楽にして生きていけばいいと。夢がこのために動いてくれているように感じる時もありますよね。
でもあまりにも明確に覚えている夢の場合は、現実との関係性について探してみたくなるもの。きっと何らかの関係があるはず。そして夢をなぞって、現実に辿り着くこともあるかもしれません。
幻想的な世界が魅力的
花火も夢も儚さを感じるものではありますよね。でも不確かではなく、きっと確かなものだと信じたい思いもあるのです。
信じていれば、きっと現実と繋がると思う気持ち。この気持ちは、感覚でしかないのでしょうか。それとも…。
とても不思議で幻想的な世界を見せてくれるのが、YOASOBIなのかもしれません。これから先の活動も、とても興味深いですね。